3月の末、震災のナーバスな状態から抜け出せず日々 ふと楽しみにしていた茅ヶ崎市美術館の『椿、咲く』の展覧会を思い出した。 尾形光琳の《紅椿図団扇》がポスターになっており、心ときめかせていた事を思い出した。 会場に入ると初めに光琳の団扇が目に留まる。 『雅』である。 花は右側と左側上部に配され下部の2/5は金塗り、光琳の粋で洒脱なデザイン振りは現代でも敵う者はそう居ない。 (伝)狩野山楽《椿梅図》 松花堂昭乗、尾形乾山と続き次には鈴木其一の《梅椿図》 酒井抱一の《藪椿鶯図扇子》 小さな美術館には豪勢なラインナップだ。 近代日本画も やわらかで温かい福田平八郎の《八重椿》 前田青邨の《椿と鳥》 村上華岳は独特のタッチで八重の花びらが妖艶 若冲の菊花の手法のようだった。 嬉しかったのは私が好きな 堀 文子さんの絵が4枚出ていた事。 華やかな花籠が心を温かくしてくれる。 帰り道、《氷室椿園》に寄った。 震災で無ければ、この椿園とのコラボで椿尽くしが一層愉しめたのだが… 花は穏やかに咲き誇り、美しいく変わらぬ姿を見せ《人》の小ささを教えられた気がした。
by suisyou_an1421
| 2011-04-25 07:31
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